1 名前：怒りの魔王791：2014/05/26 21:26:33.86 ID:NC2Z2Zcwo

私の791を返して

245 名前：ボウショクノカナタニ：2015/05/06 02:54:24.297 ID:RNiA21tk0

すこし、昔話をしようか

私がいかにして魔王になったか、そんな話だ

魔物にとって、血筋は力だと言っていい

ドラクエのスライムがどんなに頑張ってもリュウオウに勝てないように

良い血統こそ、種族こそ、強い魔物になるために一番大事な要素なのだ

そして、その日私は産まれた

魔界で一番といわれるほど

弱い、種族の子として。。。

あひゃw産まれた瞬間人生積んだw

これが私の第一声だったらしい

そんな第一声だったけれど、私はすくすく育った。

その力はとても弱いけれど、赤子が育つが如くすくすくと育った。

そして、3歳になったころ。

私たちのいた村は、他の魔物どもに襲われた。

そして、私は両親に庇われて、たった一人の生き残りとして其処にいた。

村人は私を残し、皆死んでしまった。

焼けた村は、3年という短い期間しか見ていないはずなのに、とても私の心を虚しくさせた。

嗚呼、どうして…

私の心は、幼心であったけれども、ぐちゃぐちゃの何かに染まってゆく。

そして私は、気がつくと――。

村人の血肉を全て喰らっていた。

身体に漲る血肉は、あらゆる種族をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて。

気がつけば、私の身体はあの弱き私ではなくなっていた。

そして、私は村を襲った奴らの匂いを理解した。

嗚呼、今ならまだ、間に合う―――。

そして、私は奴らを皆殺しにして。

更に血肉を貪って―。

私は、あらゆる血を混ぜ合わせた、魔界の怪物になっていた。

read.cgi (ver.Perl) ver4.1 配布元(06/12/10)