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百合ss総合スレッド

1 名前:社長:2014/05/12 00:47:20.43 ID:.sXzRBOo0
百合のssを書いていくスレッドです

社長以外にも執筆したいひとは構わぬぞ。

101 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:17:43.87 ID:/Mg51Rnw0
――――起きてしまえば、すでに夜。



私は、ベッドの上に、手足を縛られていた。



「せん、ぱい…」

「!?」

彼女が、私をじっと見つめる。

102 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:18:07.61 ID:/Mg51Rnw0
「え……?」

縛られた手足を動かしても、ただベッドをぎしぎしと揺らすだけで。


「これで、いっしょですね、ふふ…」

103 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:18:29.67 ID:/Mg51Rnw0
―――私は、彼女の凍った目に吸い寄せられてゆく。


私の髪の毛を、柔らかな手で撫でるのが、感触で伝わる。


私は、深い闇へ堕ちてゆく。
私は、深い闇へ沈みゆく。

104 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:19:11.47 ID:/Mg51Rnw0
ああ、わたしも―――



「ん……」

唇に、柔らかな感触を感じる。



あの子の、私への口づけの感触を感じながら、私は深い闇へと沈み込む。

105 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:19:37.85 ID:/Mg51Rnw0

もう、このまま堕ちてしまえば二度と光をつかめないだろう。


…ああ、そうだとしても、あの子に沈められるなら、堕とされるなら。

106 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:20:17.13 ID:/Mg51Rnw0
わたしも あのこが すきなのだから。





この からだをも ささげよう。
この こころをも ささげよう。



「せんぱい…」

「いいよ………」

107 名前:藍の海底に沈み逝く:2014/06/22 02:22:33.18 ID:/Mg51Rnw0
私は、深い深い、藍色の海の、闇の底へと。



愛の生まれる其処へと、沈んだ。



藍の海底に沈み逝く 完

108 名前:藍の海底に沈み逝く 人物紹介:2014/06/22 02:25:40.65 ID:/Mg51Rnw0
せんぱい 17歳
山元高校 2年生 美術部。
どこにでもいる普通の女子高生。
「こうはい」との出会いが、彼女の運命の分岐点。

こうはい 16歳
山元高校 1年生 美術部。
美術部に入り、「せんぱい」と出会う。
彼女の愛情は、世間的には異常なものと捉えられるほど、深い。

109 名前:きのこ軍:2014/06/22 02:58:06.78 ID:4ZWBsheMo
ヤンデレ子ちゃん。

110 名前:名無しのきのたけ兵士:2014/06/22 04:05:22.20 ID:j.bbFbmw0
野獣と化した後輩

111 名前:夢と現の柔らかな朝:2017/04/17 00:41:08.032 ID:F6m6jif.0
「鈴鶴おねえちゃん―――たすけて――」
悪夢にうなされる、少女―見た目は10ほどだが、其の年は其れより少し多い。

「どうしたの、ヴェスタ―」
答えはないと知っていても、少女の小さな手をぎゅうっと握りながら、おねえちゃんと呼ばれたその女性―鈴鶴は優しく声をかけ続けた。

始めは、悪夢の苦しみに怖がっていた少女――。
けれども、鈴鶴の手の温かさと、優しい声はヴェスタを安心させるには充分で――。
次第に、怖がっていた様子は薄れ、安心して眠り始めた。

翌朝―――ヴェスタは、鈴鶴にぎゅうっと抱きついた。
「おねえちゃん、ありがとうっ」

「え――」
突然のヴェスタの行動に、鈴鶴は少し戸惑った。

「朝起きたときはもういなかったけれど、確かに手を握ってくれたのが―夢の中でわかったの
おねえちゃんが居なかったら、こわいまま今日の朝を過ごすことになったかもしれない」
戸惑う鈴鶴に、ヴェスタはさらに言葉を紡ぐ。

「あら、あらっ
 それよりも、朝ご飯できたから、食べましょうっ」
鈴鶴の照れた言葉と共に、幸せな日常は今日もまた―。


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