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百合ss総合スレッド

1 名前:社長:2014/05/12 00:47:20.43 ID:.sXzRBOo0
百合のssを書いていくスレッドです

社長以外にも執筆したいひとは構わぬぞ。

111 名前:夢と現の柔らかな朝:2017/04/17 00:41:08.032 ID:F6m6jif.0
「鈴鶴おねえちゃん―――たすけて――」
悪夢にうなされる、少女―見た目は10ほどだが、其の年は其れより少し多い。

「どうしたの、ヴェスタ―」
答えはないと知っていても、少女の小さな手をぎゅうっと握りながら、おねえちゃんと呼ばれたその女性―鈴鶴は優しく声をかけ続けた。

始めは、悪夢の苦しみに怖がっていた少女――。
けれども、鈴鶴の手の温かさと、優しい声はヴェスタを安心させるには充分で――。
次第に、怖がっていた様子は薄れ、安心して眠り始めた。

翌朝―――ヴェスタは、鈴鶴にぎゅうっと抱きついた。
「おねえちゃん、ありがとうっ」

「え――」
突然のヴェスタの行動に、鈴鶴は少し戸惑った。

「朝起きたときはもういなかったけれど、確かに手を握ってくれたのが―夢の中でわかったの
おねえちゃんが居なかったら、こわいまま今日の朝を過ごすことになったかもしれない」
戸惑う鈴鶴に、ヴェスタはさらに言葉を紡ぐ。

「あら、あらっ
 それよりも、朝ご飯できたから、食べましょうっ」
鈴鶴の照れた言葉と共に、幸せな日常は今日もまた―。


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