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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

205 名前:Route:A-8 trickster:2020/09/09(水) 22:30:04.202 ID:YOyIm8lo0
フィン
「言っておくけど、アタシが先輩だからね」

出来上がった料理を運びながらも、フィンはえへんと胸を張りながら言った。
ほかの客はいない。いたら――おそらくはこういった態度はとらないだろう。
現に初めてオレに出会ったときもそうだった。

乙海
「はぁ……」

筍魂
「まぁ、フィンは一応先に弟子にしたが――兵士ではないからな」

フィン
「うっ……アタシ、年齢足りてないからしょうがないでしょ!」

大戦は18歳以上の者が参加できる。……ということは、フィンは年下なのか。
フィンは顔を赤くしながら反論する様子を、食事を口に運びながらオレは見ていた。

筍魂
「まぁそうだが……スリッパさんも、なんで俺のところに寄越したかよくわからんし……」

乙海
「ルミナス・マネイジメントの社長が、どうしてここに……?」

運ばれた料理を食しながら、オレは素朴な疑問を投げかけた。

フィン
「そんなことは、どうでもいいでしょ?
 それより、早く食べて、本題に行きなさいよ……」

しかしその質問は遠くに放り投げられてしまう。
――フィンの態度は、初めて出会ったときはまるで違っていた。
少し高慢で強がりな様子。これが彼女の素ということだろうか……。

つまりは、¢の言っていたように――彼女も、仮面を被っていたわけだ。


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