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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

212 名前:Route:A-8 tactics "sprirt":2020/09/12(土) 20:41:01.045 ID:60ldZAIo0
筍魂
「さて――」

筍魂は、後ろ手を組んでオレたちを見た。

筍魂
「戦闘術魂――これは、かつてブルボン王朝のルーヴェラに伝わる古武術だった」

ブルボン王朝……オーガの住まうルマンド大陸の一国。ルーヴェラはその地域の一つだ。
その青い瞳と、そして男女問わず高い身長がオーガの特徴であり…筍魂の外見も、その特徴をよく反映していた。

乙海
「ブルボン王朝の武術……ということは、貴方もオーガ?」

筍魂
「ああそうだ――お前もその背の高さと、目の色はオーガと見受けると……どうなんだ?」

浮かんだ素朴な疑問の答えと、返される質問は、想定できていた。

乙海
「母が――オーガの血を引いている」

――そう、幼いころに亡くなった母親も、ブルボン王朝出身だったのだ。



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