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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

427 名前:Route:B-2 ヨーガ:2020/11/08(日) 21:51:30.709 ID:r/jg5VW60

「はい、お疲れ様!次は僕の番だね」

――どれぐらい、ヨーガ体操に取り組んでいただろうか。
ぱん、と手を叩く音と共に、苺の声が耳に届いた。
どうやら集中していたらしく、時間の経過も忘れていたらしい。

身体を動かしての疲労感はあまり感じ取れない。
これなら、休憩をしなくても苺の体操を手伝える。

瞿麦
「苺ちゃん、行くよ」


「うん、いつでもお願い」

空からは太陽がわたしたちを照らしていた。

……太陽の光は苦手だけれど、雲間に遮られているからなんとか大丈夫。
最も、こうやって運動する時以外では、あまり日光には当たらないのだけれど。

瞿麦
「右腕をもう少し、ぴんと張るように伸ばして――」


「んんんっ――いたっ、たっ」

苺が、わたしの指示に従って、身体を曲げたり、伸ばしたり。
苺はあまり運動が苦手ではなく、同じ時間こうして体操を続けているのに、わたしよりも体は柔らかくなっていなかった。

――ならば、やはりわたしは生まれ持ってそういう才能があったのだろうか?
でも……その才能は眠っている。使う機会も思い浮かばない。

でも、苺の料理の才能はどこででも役に立つ。
そんな苺のことを、憧れの目で見ながら……時間は過ぎて行った。


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