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S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 437 名前:Route:B-3 ホールド・ハンズ:2020/11/10(火) 22:08:10.878 ID:24pHL/FI0
- その場所はわたしたちの家から歩いて20分……苺と手をつないで、日傘を差して森の中を往く。
空から射す日差しは、日傘と木の葉に遮られ、わたしたちを少し照らすだけ。
苺
「……瞿麦ちゃんの手は、いつもふわふわで温かいね」
瞿麦
「……そう、かな」
苺
「うん、そうだよ……手袋越しにでも伝わるよ」
歩きながら、苺はそう言いながら少し顔を赤らめた。
その照れた表情は、可愛らしく……同時に、苺の言葉がわたしの心をどきりとさせる。
瞿麦
「そ、そうかな……」
恥ずかし気に、わたしに対して可愛らしく告げる苺を見ると、心が少しあわただしくなる。
慣れた苺相手でも、しどろもどろな答えになってしまう……。
わたしは、苺に……家族以外の感情を持っていた。
苺のことが、好きだと――それは、恋愛感情なのかもしれない……。
でも、それを苺には言えなかった。
それを告げることは、苺との距離感を変えることになってしまう。
――そして、いま享受している平穏が崩れてしまう。
それだけは、嫌だ。
だから、気持ちは秘匿して、この平穏のためにわたしは苺と他愛のない会話を交わす。
本心を打ち明けなくても、苺の普段通りの優しい微笑みが、家から離れる不安を抑えてくれるから。
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