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S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 445 名前:Route:B-3 ワーキング:2020/11/11(水) 21:09:32.086 ID:hBokkH.I0
- 縁
「今日の検品のお手伝い、お願いするわね」
そして、縁さんは納入先と部品のリストをわたしたちに渡した。
わたしたちは、仕分け作業のお手伝いをして、賃金を得ている。
実働時間は月に2日だけれど……それでも、日数に対しては貰い過ぎなぐらいには貰っている。
苺
「トニトルス・フェラム、義肢用の部品……」
月輪堂は、シズさんとフチさんしかいない。だから、納入する商品を作るのにも時間がかかる。
それでも、その正確さや技術を見込む人が多い。
それだけ評価されているということなのだけど、わたしには実感がない……。
それでも、この作業はわたしの日々の一部として取り込まれている。
苺
「きのたけ会議所、銃器のトリガー……」
……初めは慣れない作業だったけれど、続けているうちに、作業もすいすいと出来るようになってきて、
今では何も心配することはない。
苺の淡々と資料を読み上げる声を背景に、わたしは仕分け作業を続けた……。
瞿麦
(会議所――メイジ用ロッドの魔力増幅パーツ……)
部品を見ながら、わたしはメイジに思いを馳せていた……。
メイジ――魔術を操ることのできる存在で、生まれながらに魔力を蓄える才能を持っている。
魔力は普遍的に存在するエネルギーではあるけれど、それを操るためには才能が必要だ。
一つは、このパーツのように魔力を増幅させる素材……。
一つは、個々人の体内で蓄える事のできる魔力の量……。
わたしには、その才能はないから、魔術を操る事は出来ない。
それは、苺にも……そして、静さんにも。
一方で、縁さんにはその才能がある。だから、式神を召喚できる。
式神を操る技術があるだけで、メイジとしては一流と言われる。
当然、【大戦】に推薦されることもある……。
しかし、縁さんの技術は知られていない。
それは――縁さんがそれを望まないから。
以前、苺と縁さんが会話していた内容を思い出した。
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