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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

458 名前:Route:B-4 カルセオラリア:2020/11/13(金) 20:45:13.830 ID:dInl3LVU0
鳥のさえずりで、わたしは目を覚ました。
――虫の知らせか、予感があってわたしはポストへと向かった。

瞿麦
「やっぱり……」

この場面に至ることを、わたしはなんとなく予期にしたのかもしれない。
……それはわたし宛の手紙だった。
差出人は、わたしの兄――アイローネ・フェルミ――。
一旦、その手紙を部屋に戻し……
苺と朝食をとった後、自室でわたしは手紙の取り扱いに頭を悩ませていた。

アイローネ……それは、灰色の身体を持つアオサギを意味する言葉。
灰色は、曖昧な境目を示す色でもある。

白黒どちらでもない、グレーゾーンがまさにその通りであるように……。

【会議所】は、グレーゾーン……わたしは、そう思っていた。

確かに、この世界の流れをコントロールする――そういった指針は、白と呼べるのかもしれない。
……けれども、そのコントロールの為に戦うことは、白なのだろうか。

戦いという行為は、歴史上必ず避けては通れないものだ。
しかし、血が流れ、悲劇を生むことも多い行為。

【大戦】は、参加者の死はあり得ない仕組みになっているが――
それでも、戦うという行為そのものが苦手だという人物もいる。

戦うという一つの事柄だけでも、意見が割れる。
それに加えて、様々な国や企業が複雑に絡み合っている組織となると、もはや白黒はっきりとはできない……。



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