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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

463 名前:Route:B-4 ウォッキング・ウォー:2020/11/13(金) 22:42:50.906 ID:dInl3LVU0
瞿麦
「うーん」

なんとなく、時計を見やった。
時刻は12時45分……。大戦開始時刻に近い時間。


「あっ、もうそろそろで大戦の時間だね」

苺もそれに気が付いたのか、CTVを点けた。
――前回の大戦は、本に夢中で見ていなかったからどんな内容だったのかは知らない……。


「前回は、きのこ軍の、新人さん――しかも、女の人が獅子奮迅の活躍を見せていたんだよ」

――そんなわたしの心を読んだのか、苺が補足してくれた。

瞿麦
「へぇ、そうなんだ」


「的確に相手を狙撃する姿が、かっこよかったんだよ」

嬉し気に語る苺に、わたしは少し嫉妬心を覚えた。

わたしは……メイジの才能もなくも武術の心得もないただの女……。
その人物と比べればはるかに差があるだろう……。


「えーと……もう少しで始まるかな?」

苺の明るい声を聞きながら、わたしたちはCTVに注目した。


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