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S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 467 名前:Route:B-4 ウォッキング・ウォー:2020/11/13(金) 23:09:33.116 ID:dInl3LVU0
- 集計班
「ただいまの戦力差は、きのこ軍4%、たけのこ軍5%です」
そして優位は再びひっくり返った。
新人兵士と筍魂のふたりは互いにねめつける様に向かい合い――仕掛けた攻撃をうまく受け流しながら、対峙していた…。
いったい二人の行く末はどうなるのだろう。わたしの中に興味の炎が灯る。
集計班
「きのこ軍の兵力が0%となったので、終戦となります――たけのこ軍の残兵力は3%でした――」
だが、その瞬間に終戦のアナウンスが告げられた。
わたしの中にあった興味と言う名の火は、あっさりと消えてしまった。
苺
「~~~っ、惜しかったなぁ」
悔し気な苺の声。それほどまでに熱中できる――わたしはその様子が羨ましく思えた。
今、少しだけその種が見えたような気がしたけれど……それも泡沫の夢に過ぎなかった。
さて、たけのこ軍の連勝と――画面には表示されていた。
4月の勝利はこれで2度目ということになるそうだ。
画面越しでは、きのこ軍兵士は悔しそうに、たけのこ軍兵士は歓喜に打ち震える様子が流れていた。
……しかし、件の新人兵士はそのどちらでもない様子を見せていた。
顔は凛々しさを感じさせる。プラチナブロンドの髪とブルーの瞳。すらりと長いモデルのような身長。
名前は――竹内 乙海。
――だが、残念ながらそこで大戦場を映す中継が終わり……CTVの中では、実況や解説者が感想を言い合っていた。
竹内乙海という女性は何を考えているんだろう……?
わたしには、わからない。大戦などとは程遠いし、闘争心もないのだから。
彼女には何が見えているんだろう。多分、わたしとは違うものが見えているんだろうな……。
わたしは……そう思いながら、CTVの映像から目を逸らした。
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