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S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 508 名前:Route:B-7 リライン:2020/11/17(火) 21:21:58.646 ID:UP8OcPNo0
- 苺
「……彼女――澄鴒(すみれ)は、生きている
目覚めの時を待ちながら、永い眠りについている」
苺
「澄鴒を目覚めさせるには――ユリガミを探してほしい
行方の知らないユリガミを顕現させることが、彼女の目覚めに繋がる――」
苺
「……アイローネ・フェルミ」
苺
「……これで、終わりだよ」
わたしの表情を伺いながら、苺は首を傾けて答えた。
瞿麦
「……ありがとう」
ぺこりと、頭を下げる。
わたしの心が嫌がった、手紙の続き――要約すれば、
【彼女】――澄鴒を目覚めさせるために、ユリガミを探してほしい――そういう内容だった。
そんな短い文章が、わたしがいさかいを起こしてまで隠したかった内容だったの……?
瞿麦
「っ……あははは」
乾いた笑いが少し漏れた。わたしのばからしさに――これだけの内容にすら怯える愚かさに――。
瞿麦
「――っ」
そして、私は泣いてしまう。ぽろぽろと――止めようとしても止まらない涙がこぼれ落ちる。
苺
「うん、大丈夫……落ち着くまで、こうしてあげるから……」
そんなわたしを、苺は優しくさすってくれた。
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