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S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 541 名前:Route:B-9 デパ―チャー:2020/11/19(木) 22:19:59.594 ID:QXT2JAQM0
- 縁
「やっぱり、貴女たちも仲良しさんね
――静、事故とか起こしたら怒るからね」
静
「もちろんだ、縁――」
【会議所】に行くと決意したはいいものの、このまま辿り着いても夜になることは確実だ。
そのため、たけのこ軍居住地のホテルに宿をとる手筈になっていた。
そのお金は、静さんたちが出してくれている。本当に、二人には感謝してもしきれないほどに支援を受けている。
瞿麦
「……何から何まで、すみません」
ちっぽけなわたしのために、肉親でもないわたしのために――二人は、返さなくてもいいと言った。
ありがたいけれど、申し訳なさも少し残る。
静
「なに……気にしなくていい
それに、きみが何か返すとするならば――それは、きみが真実にたどり着く、それに勝るものはないさ」
瞿麦
「はい」
そんな会話をしながら、わたしたちはトラックに乗り込んだ。
静
「では、行ってくる」
瞿麦
「行ってきます」
窓越しに、苺と縁さんに手を振った。
苺
「頑張って、瞿麦ちゃん」
縁
「吉報を祈ってるわよ、気を付けてね」
わたしたちへの言葉を聞きながら、車が走り出した。
二人の姿が小さくなり――そして、ついには見えなくなる。
ついに、わたしは――その場所へと向かうのだと、改めて実感していた。
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