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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

577 名前:Route:B-10 セイバー:2020/11/22(日) 21:19:02.907 ID:QFi5KiEY0
???
「ハッ!」


「え?グワァァァッ!」

女性は、ため息を深く吐いたかと思うと思いっきり男の頬にビンタをかました。
その軌跡は目で追えないほど早く……そして、まるでバットで打ち返されたボールのように、男は数十メートル先まで吹っ飛んでいった。

???
「せいっ!」

さらに、女性は振り回す腕の遠心力を利用し、
ムチのように片腕を振るうと、残った男たちをすべて張り倒した。


「ギェエエッ!?」

???
「で……自慢げに、語ってたらしいメイジ封じの作戦は、私には無意味だよぉ♪
 私は唯のメイジに非ずってさっちゃんも褒めてくれてたし〜?」

女性は、楽し気に地に臥せた男たちに告げた。

???
「まぁ、こうなったのは……半ば自業自得だよね?
 私にこうやって倒されることなんか、本当にそう……」

そして、餞の言葉のつもりか、男たちに再び怖い声でそう吐き捨てた。
――かくして勝負は、一瞬で決着がついたのだ。


「ギャアアアーーーーーーッ?!!」


「ウグァウウウヴヴヴヴ・・・」

そして、怪鳥のような悲鳴をあげながら、男たちは糸がぷっつりと切れたように、思いっきり地面に突っ伏した。
やがてその外見のイメージが薄くなったかと思うと、霧散し、大気に溶けて消えた。

瞿麦
「えっ、消えた……?」

???
「――これは……死体でも蘇らせたのかな?
 ネクロマンサーみたいなことができる能力かな――」

女性は、消えた男の残滓を見つめながら、わたしの漏らした言葉に冷静にそう呟いた。


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