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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

583 名前:Route:B-10 キャッチ・アット・ア・ストロベリー:2020/11/22(日) 21:45:23.512 ID:QFi5KiEY0
瞿麦
「……謝れなかった、澄鴒に、うっ、うぅ……」


「たぶん、喧嘩別れと事件が重なったから、頭がぐちゃぐちゃになってるのね」


「……どうして喧嘩したのか、それは聞かないわ
 それでも、あなたはその事実に後悔して、挽回ができないことに怯えていることはわかる」

やさしく、そして核心を突く言葉……わたしは、縁さんにすがりついてただ泣くばかりだった。


「でも、大丈夫……あたしたちが、助けてあげるから
 少なくとも、あなたのことは、ここで面倒見てあげることができるから」

頭を撫でながら、縁さんは続けた。

791
「……」


「――わたしの知り合いには、信頼できる強者がいる……
 そこにいる、なくちゃん――じゃない、791って魔族の女の子も含めてね
 だから、もう大丈夫……」

791
「ああ、うん……名乗り遅れたけれど、私は791で、隣のおかっぱ頭の子が月輪縁って名前だよ」

わたしは、ふたりの言葉にただ頷くしかできなかった。
けれども……この人たちに身柄を預けても危険はない……そう、心の奥底で感じることはできた。
同性だからという理由も、あったかもしれないけれど……それ以上に、真剣にわたしを心配していることが感じ取れたから。



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