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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

817 名前:Route:C-14 ぐれんの しょうじょ:2020/12/16(水) 21:50:02.173 ID:HQUkm.VM0
フィン
「武術は、荒れ狂う天候の前では――すべてを洗い流す力の前では無力なの
 それなのに……あたしのライバルは皆いなくなっちゃう――屏風の中に掻き消えてしまうんだもん
 だから、あんたで憂さを晴らしてやる!」

フィンの言葉に、どこか既視感がある。それは――

???
「ははは……当然でしょう?
 これは私の持論ですが、いかなる武術を極めようと、それを押しつぶす【力】があれば無意味になりますからね」

わたしに襲い掛かってきた大男の発言だった。フィンの言い分は、まるで大男の同胞のよう。
そして、さらに天候を操る【力】を持つ。フィンも、【嵐】の一員なの――?

フィン
「アイスボールっ!」

ユリガミ
「くっ!」

考えている間にも、絶え間なくフィンの攻撃――すなわち天候操作と武術による攻撃が続く。
軌道がまったく予測できないものもある。
わたしに出来ることは、攻撃の意思を感じ取るだけ。

フィン
「ボルテッカーッ!」

雷を纏った突進。こちらは、武術と【力】の合わせ技!
武術による攻撃なら予測もしやすいのに、別の【力】になると――相手の殺気を読むぐらいしか対処方法はない。

フィン
「はぁ……はぁ、よく避けてくれるねあんた……
 ちょこまかと……同じぐらいの年齢をして……」

なんとか、攻撃を、すんでのところで回避してはいる……。
どうやら、殺気を察知していることまではわかっていないらしい。このまま隠し通さなければいけない。

しかし、このまま避け続けるだけというのも、また苦しい――
フィンの意思によってもたらされる豪雨は、わたしの体温を奪ってゆく。
外気温も操作されているから、意図的に高温多湿にされたり、氷点下まで下げられてゆく。



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