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S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 871 名前:Route:C-20 くちなしの もののふ:2020/12/20(日) 00:26:27.204 ID:RKGgwQgI0
- 魔術の攻撃は、辺りの本や机にぶつかり、それらを破壊してゆく。
それでも、ふたりの存在は、破壊されてはいない!
互いに相手、撃退するという意思はそこにあった。
――ふたりの戦いを見ながら、わたしは……。
無口という人物に対して、何かあったのではないか――そう感じ取っていた。
間違いなく、わたしは無口を知っている――
頭のどこかでそう告げている。――その具体的な内容までは思い出せないのに。
――ああ、そうだ……。
ユリガミ
「――っ」
電流が走った感覚――ふたりに悟られないように、出かけた声を殺しながら、わたしはゆっくりと頭を押さえる。
――そうだ、あの人は……。
無口
「……、強くならなくてはいけない」
わたしの名前を呼んで――語り掛けている。
――わたしはあの人を地上から見上げている。
わたしの中で、何かがはじけそうだった。
もつれあった何かがほどけそうな――そんな感覚を覚えていた。
ユリガミ
「うぁっ―?!」
その瞬間――ひどい息苦しさを感じた。
わたしが気づこうとしていた光景も吹き飛んで、霞のように薄れてゆく――。
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