■掲示板に戻る■ 全部 最新50
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
S-N-O The upheaval of iteration
- 1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
- 数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。
初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。
――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。
【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。
これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。
目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。
ワタシガ 見ルノハ
真 偽 ト
虚 実 ノ
世 界
- 949 名前:Route:D-8 正義:2020/12/28(月) 18:46:18.770 ID:k8gQLupY0
- ヤミ
「……お前らのような奴が、あの人を不快にさせる……
蛆虫よりも醜い……生物とも物質とも認めたくない、悍ましい存在が……
お前らのような存在が……あの人を……繭から目覚めさせた……」
天狗――ヤミは、冷たい言葉を吐き捨てた。
恨みが篭ったかのように、その目元は怒りでつり上がっているようにも見えた。
兵士
「ハン、生意気なアバズレがぁ!」
ヤミの言葉にいきり立った兵士たちは、剣や杖を構えて天狗に襲い掛かった。
その勢いはまるで吹きすさぶ嵐のよう。彼女はそれに耐えることができるのか……じわりと汗が流れるのを感じていた。
ヤミ
「すぅうううう――――――っ」
……一方の天狗は、ただ一呼吸してその場に立ち尽くすばかり。
バラガミ
「――――!」
この後に起こる光景――それは、再び絶望なのだろうか。目を覆いたくなるような惨劇なのか。
私は、ぎゅっと目を瞑りながら、天狗の無事を祈った。
ヤミ
「――はっ」
私の祈りが通じたのか――あるいは、天狗の実力なのか。
短い吐息とともに、風の刃が天狗の指から放たれるやいなや、兵士たちを一瞬にして切り裂いた。
663.99 KBytes
続きを読む
掲示板に戻る
前100
次100
全部 最新50
read.cgi (ver.Perl) ver4.1 配布元(06/12/10)