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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

956 名前:Route:D-9 神託:2020/12/29(火) 19:29:36.646 ID:kdHxTSNY0
【鏡】に映る光景。
眼前に広がる景色ではでは疲弊した人々が、神への祈りを捧げている。
暗雲が空を纏い、恐らくはDBが原因だろうか、枯れた草花の残骸が大地に広がっている。

住民
「――お願いします、ユリガミサマ……どうか、【会議所】の……」

ユリガミ――その単語に、私は目を丸くして驚いた。
その言葉を聞くまで、不思議と意識することはなかったが……バラガミのバラは、茨を持つあの薔薇の事だろうか。
ならばユリガミのユリは、幾重にも合わさる葉を持つ百合の事なのだろうか……?

バラガミ
「ユリガミ――ユリガミ――」

何故か引っかかるものがあった。住民の一人は、丁寧に折りたたまれた紙を取り出し、ユリガミに祈っていた。

【鏡】の映す光景は、私が念じるとともにその住民のもとへと移った。

そして、その紙には――

白い花びらが世界を包んだ時に見た――忘れることなどできやしない、
あの、黒い髪の女性の絵が描かれていた。

バラガミ
「――!」

やがて、私は――納得した。
白百合の花びらを纏う巫女は、ユリガミと呼ばれている。

私が……彼女と似た存在と思っていたのは、同じ女神と呼ばれているがゆえなのだと……。



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