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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

975 名前:Route:D-11 奇跡:2020/12/30(水) 18:27:33.633 ID:VOze98Lg0
集計班
「花は季節になればまた咲くように……終わらぬ絶望はない……」

集計班は、先程の出来事などなかったかのように、感慨深く、遠くを見つめながら、誰に伝えるわけでもない独り言を零した。

¢
「――シューさんの言葉通りなんよ
 まだまだぼくらは戦える、できる範囲で人助けや、治安維持をしながら、大戦の再開を持つんよ」

近くには、花の図鑑があり……私の視線はその一点に注がれた。
その表紙にはスミレの花が描かれている――スミレの花言葉は色によっても異なるけれど、
全般的なもので言えば「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」――。

……その意味が、すっと記憶の中から引きだされた。
どうしてだろうか……私は、スミレの花言葉に、深い思い入れがあるのだろうか。
心をこめて、丁寧に向き合うほどに……。

集計班
「DB計画が、こんな形で仇となったのは、まったくもって想像外だったが――」

¢
「……シューさん、もともとぼくが持ち出したプランだから、責任はぼくが……」

集計班
「いや……これは表ざたにはしないほうがいいでしょう」

集計班
「【嵐】が、われわれの作り出したDBという架空の存在をもとに、別のDBをけしかけたのは事実です
 しかし――われわれの計画の細部までは知りえないでしょう……
 あくまでも、【嵐】は【会議所】がDBをでっち上げたことまでしか推察できていない」



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read.cgi (ver.Perl) ver4.1 配布元(06/12/10)