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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

987 名前:D-13 運命の輪:2020/12/31(木) 09:29:13.643 ID:6u4F60iE0
バラガミ
「……私は、誰かを救わなければ……いけない?」

――私の中には……凶兆の景色が広がった。
その凶兆のさなか、ユリガミが斬ったあの少女が、舞い散る花びらが頭をよぎった。

バラガミ
「もし――もし、私にその【力】があるのなら――」

……その時、私は、集計班と¢が蘇った出来事を……私が奇跡としたその出来事を思い出した。
……祈って奇跡が起こせるのなら、血まみれで倒れていたふたりを――蘇らせることができる?

……そこで私は思い至った。少女のことを救うことはできないのか、と。
私の見た凶兆からは時間が経っている――少女の死体があるかどうかも定かではない。

それでも――可能性はある。

バラガミ
「悩んでいる場合では、ない……私は、祈ることだけしかできない……」

……そう、悩むべきではない。
どうせ考えても、その答えに直ぐにはたどり着くことはない。ならば、私に出来ることをすることが最善策だろう。

奇跡によって少女が生き返る――その可能性がわずかにでもあるのなら。
私は、祈ってみせる。

だから――。
私は、【鏡】を抱いて、奇跡を願って祈りを捧げた。

私は、希望を求めて祈り続けた。

――その瞬間、私の中にある悟りが広がった。


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