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きのたけWARS ss風スレッド

1 名前:きのこ軍 @移転作業中:2014/03/24 00:18:40.76 ID:L0nBYOkw
きのこ軍とたけのこ軍で"大戦"をすることで、時代が進むフシギな世界―
              ―きのこたけのこワールド―
最盛期は頻繁に大戦が行われ、お互いを憎みあい、お互いを意識し、撃破しあうことで、
兵士たちは情熱とやる気を保ち、世界は発展していった。

そんな栄光の時代も、今は昔。数多くの戦闘を経て、兵士たちはかつての大戦への熱気を失いつつあった。
大戦への希望と熱気で包まれていたかつての"大戦の歴史"は、
干満で怠惰が支配するものへと塗りかえられつつあった。

舞台は K.N.C歴175年。
ある日、大戦運営を管理する大戦会議所のもとに、記憶を失った
きのこ軍兵士とたけのこ軍兵士が流れ着く。
二人の兵士の登場を機に、大戦は徐々に熱気を取り戻し始める。

しかし、突然世界は意図せず"歴史"を塗り替え始める。
今現在の歴史だけではなく、過去の栄光までも無かったことにして、歴史を喰らう異型の存在――

                 ― “DB” が世界の前に立ちはだかった―


DBを討伐するため。大戦の"歴史"を取り戻すため。
そして自分たちの"存在意義"を知るため…
様々な想いを抱きながら、二人の兵士を始めとした会議所兵士たちは、
時空を越え、過去を取り戻す旅をする…
 

                    『きのたけWARS 〜DB討伐〜』



近日プロット公開

160 名前:きのこ軍:2014/04/22 01:43:11.34 ID:hq1j2sN.o
いったいどのくらい歩いたのだろうか。当然、同じ通路をグルグルと歩きまわっているはずなので
周りの景色など変わりようがないはずである。
しかし、不思議なことに二人を取り巻く景色は変わりつつあった。まず、日々参謀の手でピカピカに磨かれていた
床にホコリが舞うようになっていた。
そして、綺麗に整頓されていた棚の中も、向きがグチャグチャのまま無理に押し込められているような書籍が
散見されるようになり、終いには行き場を失った本が足元にも散乱し始めた。

集計班「もう少しですよー」

気の抜けたような集計班の声とは裏腹に、二人は、通路に無造作に積み重ねられた本に挟まれながら、
どんどん息苦しくなっていった。

オニロ「ほ、本当に吐きそう…」

アイム「オ、オレも気分が悪くなってきた…」

いつの間にか、窓から差していた木洩れ陽もカーテンで閉めきってしまったかのように届かなくなり、
二人がジメジメとした湿気やら埃やらにいい加減まいっていると、

集計班「ああ、ごめんなさい。もう着きましたよ」

集計班はようやく立ち止まった。あまりにもグルグルと回っていたので、
今自分たちがどこにいるのかもはっきりとしない。
はっきりとしているのは、先程まで通路には無かったはずの薄汚い階段が
三人の目の前に現れていることだった。

集計班「どうぞ。足元に気をつけてください」

階下へ続く階段は、壁にかけられたランタンが仄かに足元を照らすだけだった。

アイム「いったいどうなってるんだよ…」
オニロ「…」

渋々、二人も集計班の後に続く。オニロはあまりに気分が悪いのか黙って階段を下りた。

階段はそれほどの長さでもなかった。今度は迷路のように長時間歩かされることなく、
1フロア分の段数だけ歩いた。

集計班「どうぞ」

古めかしい扉を開け、集計班は二人を“その部屋”の中へ招いた。



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