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きのたけWARS ss風スレッド

1 名前:きのこ軍 @移転作業中:2014/03/24 00:18:40.76 ID:L0nBYOkw
きのこ軍とたけのこ軍で"大戦"をすることで、時代が進むフシギな世界―
              ―きのこたけのこワールド―
最盛期は頻繁に大戦が行われ、お互いを憎みあい、お互いを意識し、撃破しあうことで、
兵士たちは情熱とやる気を保ち、世界は発展していった。

そんな栄光の時代も、今は昔。数多くの戦闘を経て、兵士たちはかつての大戦への熱気を失いつつあった。
大戦への希望と熱気で包まれていたかつての"大戦の歴史"は、
干満で怠惰が支配するものへと塗りかえられつつあった。

舞台は K.N.C歴175年。
ある日、大戦運営を管理する大戦会議所のもとに、記憶を失った
きのこ軍兵士とたけのこ軍兵士が流れ着く。
二人の兵士の登場を機に、大戦は徐々に熱気を取り戻し始める。

しかし、突然世界は意図せず"歴史"を塗り替え始める。
今現在の歴史だけではなく、過去の栄光までも無かったことにして、歴史を喰らう異型の存在――

                 ― “DB” が世界の前に立ちはだかった―


DBを討伐するため。大戦の"歴史"を取り戻すため。
そして自分たちの"存在意義"を知るため…
様々な想いを抱きながら、二人の兵士を始めとした会議所兵士たちは、
時空を越え、過去を取り戻す旅をする…
 

                    『きのたけWARS 〜DB討伐〜』



近日プロット公開

638 名前:Chapter3.無秩序な追跡者たち 運命編その6:2016/02/21 11:46:53.216 ID:gMmpaUS.o
【K.N.C180年 時限の境界】

ビギナー「さて、今回は何年にいけばいいんだっけか」

スリッパ「K.N.C125年だ。この近辺の年で比較的新しいスクリプト工場の痕跡があるのは確認済みだ。もしかしたらスクリプト工場が見つかるかもしれない」

年代が記されたメモを見ながら、一行は時限の境界を歩いて行く。スリッパを中心に、ビギナー、筍魂、アイムそしてサラが円形陣で防衛している布陣だ。

―――『いよいよだね』

アイムの頭のなかで、いつもの通り謎の声が語りかけてくる。
はいはいそうだな、とおざなりな対応でアイムは先に進んでいく。



暗い。時限の境界の内部は、底なし沼のようにどこまでも暗い。その暗黒の中を、ひたひたと一定のリズムの足音で徘徊する者がいる。
彼は急いでいた。未だ策敵しない強大な敵集団から逃れるべく、今日も時限の境界内を移動し続ける。

??「ハッ、ハァハァ…」

彼は同胞達を探していた。
孤独はもう御免だ。地下で収監されていた頃の生活を思い出し、額の汗を拭う。
彼は好んで暗闇で暮らしたが、元来の小心ぷりからか、独りでいることに恐怖感を覚える性質だった。歩く速度が早まる。
スクリプトが隣にいた頃は、母親の胎内のように居心地の良さを感じた。だが、その同胞も今は数えるほどしか残っておらず、
それを嘲笑うかのように、その暗闇は底なし沼のように彼を暗い未来へと引きずり込もうとしていた。
未来は確定されていない。そう、目の前の空間があれば過去は、そして未来は変えられるのだ。自身の雑念を振り払うかのように、歩を早める。

恐怖に慄く彼は、目の前の異変に気が付いていない。
いつもの彼なら聴き逃さない、複数の足音が彼の下に、刻一刻と近づいてきていることを。
闇から逃れた先には何があるのか。



―― 戦いである。




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