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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

574 名前:Route:B-10 セイバー:2020/11/22(日) 20:58:23.026 ID:QFi5KiEY0
???
「家を燃やすわ、誘拐するわ――そして震える女の子を取り囲む――
 最低だね、本当に――
 また、こんなのと関わり合いになるなんて思ってもなかったなぁ」

女性は、軽蔑した表情で男たちを見つめた。
それは五人ほどだっただろうか。やつらは皆わたしの周りに居て、逃げられないように取り囲んでいた。


「なんだ……邪魔スルナラ、殺すが……」


「その女も捕まえルダケダ……あっちに行け、女ぁ……」

男たちは、濁った、ぎこちない喋りで女性に告げた。
……わたしは、その急な出来事に、鳩が豆鉄砲を食ったような表情で、事態の推移を見ていた。

???
「この家を狙った、ということは……
 さっちゃんの予想通り……ここには……」

女性は、男の言葉には答えずに、何か考え事をしていた。


「話が聞けないのなら、死んでもらうぜェ!」

瞿麦
「ひっ!」

――しかし激高した男の一人が、銃を抜き、女性の心臓めがけて引き金を引いた。
空気を切り裂く音――そして、数秒後には、血の華が散ってしまう――

わたしは、その光景を想像して思わず目を瞑った。



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