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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

794 名前:Route:C-12 あくむの はいおく:2020/12/13(日) 21:56:34.891 ID:fi9QPJ.M0
しかし、わたしにはそんなくだらない攻撃に対応する技術を知っている。
背後に居るナイフの切り筋はすでに予測できている……

わたしは、鞘を背後に投げつけた。


「おっと?!」

その一瞬の目くらましのうちに、わたしは着地点で再び跳ぶ。

カランカランと音を立てて落ちる鞘とともに、わたしはふたりの男を見据えて対峙していた。


「そんな光物振り回されたら、怖くてたまんねェ――
 お前ら、捕まえて監禁してやるゥ」

男は、わたしを睨みつけ高々とそう宣言した。


「死ね!」

男たちが、ナイフと剣を用いた連携攻撃をしていた。

ユリガミ
「――はっ」

しかしその攻撃も見切るのは容易だった。

わたしは攻撃の軌道の隙間を見極め――間隙を縫って、太刀で一人の首を刎ねた。
さらに、首を離れた頭の髪を掴み首を遠くにぶん投げた!

……その瞬間、男は一人消滅した。
煙のように霧散し、大気に溶けて消えていった……。


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