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S-N-O The upheaval of iteration

1 名前:SNO:2020/08/14(金) 23:03:59.555 ID:nQ7ybU.E0
数多くの国が生み出す世界。
かつては個々の国が独自に作り上げた文化は、やがて国々が混じり合うことで発展と変容を遂げた。
やがて……世界の理は、とある研究者によって見出されることになる。
きのことたけのこのような、二つの陣営が争うことによって世界が発展する物理法則を……。

初めは懐疑的に見られていたその理論は、ある出来事を経て証明されることになり、
この物理法則は、世界を発展する礎となった。

――その法則をコントロールする組織は【会議所】と呼ばれ、
――その法則をコントロールする行事は【大戦】と呼ばれていた。

【大戦】では、人々が兵士となり日々戦いを続け…【会議所】では、さらなる世界の発展のための活動が行われていた。
――また、【大戦】の内外で、様々な思惑が働いていた。すべてを把握することができないほどに……。

これは、世界に翻弄されながらも、真実に向かう4人の女性の物語。

    目覚めた乙女たちの見る世界は――光か、陰か、あるいはその狭間か。
    様々な要素が複雑に織り成す世界で、彼女らが辿り着くのは実か虚か。
    交差する陰陽の中で、今乙女たちが目覚める……。

ワタシガ               見ルノハ
    真 偽 ト
              虚 実 ノ
          世 界

338 名前:Route:A-14 encouragement:2020/09/27(日) 13:28:28.377 ID:x75UFPYM0
フィン
「ふふふ、そうよねぇ、そうそう」

フィンはあっさりと態度を翻した。

筍魂
「戦闘術魂、心乃眼――相手の動きを予期することは、世界の流れを視るというこの武術にぴったり当てはまっている」

乙海
「!」

筍魂の淡々とした解説に、オレはようやく……気が付いた。
そうか、オレは……修行の成果が確かに出ていたのだ……と。

フィン
「射撃競技に出てたんでしょ?じゃあもともと鍛えられてたのね
 世界の流れを視ることは貴女は初めてではなかったんだからぁ、それじゃあ褒められても当然ね」

フィンは、オレに向き直りながらそう言った。
先ほどの妬みの交えた態度は、筍魂のフォローによって少し戻ったらしく褒めているようにも聞こえる声色になっていた……。

筍魂
「これまでの経験もまた世界の流れの一部だからな……」

乙海
「なるほど……」

筍魂の補足に、オレは納得して頷いた……改めて、戦闘術魂の神髄……
『無秩序の全は一に帰し、“生命力の流れ”は即ち“世界の理”と同化する』
その言葉の意味の重さを、反芻していた……。



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