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ユリガミノカナタニ
- 1 名前:【第一章 人生きし昼】:2014/10/26 22:54:48.03 ID:XUiZ9x7c0
- ??「―――――――。」
―――声が聞こえる。
これは、わたしの一番古い記憶?
何も、見えない。
そこは、暗闇の中―。
- 120 名前:【第二章 人捨てし夜】:2014/11/03 01:32:39.82 ID:rYUXWeXc0
- ヤミ「鈴鶴様、楽しみですか?」
ヤミが、そんなわたしの顔を嬉しそうに見ながら、そう訊く。
鈴鶴「う、う、うん!そう!」
突然の質問に驚いて、動揺しながら肯定した。
けれど、それは第三者から見ると、とても不自然に見えるものなのか―。
フチ「…あらあら、そんなに楽しみなのね」
フチは、子供を微笑ましく見るような表情で、わたしを見つめた。
鈴鶴「あ……」
恥ずかしい。
かぁっと顔が赤く染まる。
そして、そんなわたしに、ヤミはにこっと笑って。
ヤミ「ふふっ、鈴鶴様、行きましょう」
ヤミが、わたしの頭を撫でて、ぎゅっと手を繋いで歩き出す。
鈴鶴「…うん」
わたしは、赤く染まった顔をうつむかせた。
わたしたちは、温泉へ―――。
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