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ユリガミノカナタニ
- 1 名前:【第一章 人生きし昼】:2014/10/26 22:54:48.03 ID:XUiZ9x7c0
- ??「―――――――。」
―――声が聞こえる。
これは、わたしの一番古い記憶?
何も、見えない。
そこは、暗闇の中―。
- 181 名前:【第三章 黄泉の彼方に】:2014/11/27 02:07:46.65 ID:Vn.dFi4o0
- 鈴鶴「んぐ、っ…んっ、んっ…」
そして、立てた歯を離して。
鈴鶴「はぁ――」
傷口をやさしく舐めて、わたしはフチの頭を撫でた。
フチ「――あ…」
そして、熱く染まった心で、フチをもう一度抱き寄せて。
鈴鶴「わたしのこと、見守ってくれてありがとう」
そう言って、わたしはその唇と唇を、舌と舌とを重ね合わせた。
その唾液と唾液が重なり合う。
互いの唾液を互いが受け取り、そして少しの静かな時間が過ぎて。
フチ「あたしも、わがまま聞いてくれて、ありがと……」
そう、フチはわたしに寄りかかった。
いつしか眠気も舞い降りて。
ふたり、いっしょに眠りに落ちた――。
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